【報告記事】若者はまちに関心がないわけではない。自信がないだけ。

2015年12月19日の焼津まちづくり市民集会で報告しました。

焼津まちづくり市民集会にて、わかもののまち焼津の実践報告を土肥が担当しました。報告では、わかもののまちの活動に加えて、「わかもののまち焼津フォーラム」に参加してくれた高校生にも発表してもらいました。

市民約100人に加え、市長や市議会議員がいる中、堂々と発表していた彼女の報告記事を書いてもらいましたので、ぜひご覧ください。

焼津の若者だってまちづくりがしたい!

昨年12月19日の「まちづくり市民集会・大ワールドカフェ」で、若者の視点から発表をさせていただいた高校3年の岡村です。発表では、その半年前に参加した「わかもののまち焼津フォーラム」で出た若者の意見を踏まえたうえで、私は主に4つのポイントから話させていただきました。

1つ目は「若者が自由に集まることができる場所がほしい!」。若者、特に私のような学生だと、どうしても学校と家の往復が生活の基本となり、地域との繋がりが薄くなってしまいます。また、中学校の時に友達だった人以外で他の学校に新しく友達ができることもほとんどないため、休日に遊ぶ時も同じ学校の人と学校の近くで会うことが多くなり、交友関係も行動範囲も狭くなりがちです。もし、地域に一つでも若者が集まることができる場所ができたら、普通なら出会えない人とも仲良くなることができ、また地元との繋がりも強くすることができると思います。

2つ目は「通学路での挨拶が普通になる!」。よく「若者は若者同士で閉鎖的にコミュニティを作っていて、地域と関わる気がない」と思われがちですが、そんなことはありません。若者も地域の一員として、地域の人とも積極的にコミュニケーションを取りたいと思っています。老若男女関係なく地域の人たちが仲良く暮らすまちが、私たち若者にとっても理想の地域のあり方です。

3つ目は「駅前商店街を元気にしたい!」。大型ショッピングモールやスーパーの進出などにより厳しい状況にある駅前商店街ですが、そこをまた活気ある場所にしたいという声も多くありました。中には「自分が商店街に店を開きたい!」という若者もおり、このことからも若者は自分たちで焼津を元気にしたい、と思っていることが伝わると思います。

最後の4つ目は「他の人にも自慢できるまちにしたい!」。例えばスポーツ大会や音楽フェスなどのイベントを若者が企画して、市外からも多くの人を呼んで焼津の良さを知ってもらいたいといった意見や、国内からだけでなく海外からも観光客を呼びたいという声も多く聞かれました。様々な人が来ても対応できるように、道路をキレイに整備したり、また外国の方のための案内サービスや無料Wi-Fiサービスの設置をしたりなど、具体的な話もかなりたくさん出ていました。

焼津市民集会_4834

若者はまちに関心がないわけではない。自信がないだけ。

私たちのような若者は一見、大人の視点から見ると、もしかしたら地域のことに関心がないように見えているかもしれません。しかし、本当は違います。地域への関心はもちろん、やりたいことや実現させたいことは本当にたくさんあるのです。そしてそれらを実行して、若者だけでなく地域に住む人みんなが楽しく暮らせるまちにしたいと思っています。ただ、私たちは「若い」ために物事の経験がまだまだ足りず、実際に行動に移すことが難しくなっていることが多々あります。

私が大人の方たちに応援していただきたいと思うのは、そういった「経験」面でのサポートです。若いパワーと、いわゆる「年の功」を合わせれば、必ず焼津はもっと発展し、素敵なまちになると思います。私は将来焼津でまちづくりに関わる仕事がしたいと思っています。そのためにも、今回のイベントのように世代を超えて意見交換する場はとても貴重で、とても勉強になりました。今回声をかけてくださった土肥さん、イベントで出会った全ての方に感謝したいと思います。ありがとうございました!