2022年11月6日(日)に京都市中央青少年活動センターにて、「わかもののまちサミット2022」を開催しました。今回のわかもののまちサミットでは、「若者の表現があふれるまちには、どんな ”しくみ” がありますか?」をメインのテーマとし、ユースカウンシルや若者の居場所づくりに取り組むゲストにご登壇いただきました。
ユースカウンシル京都の的場さんと尼崎市ユースカウンシルの原田さんからは、ユースカウンシルを運営する若者当事者の視点からの話題提供をしていただきました。若者が社会の主役となり、実際にまちを動かしていく活動の事例についても紹介いただきました。
福島県白河市で高校生びいきの古民家カフェ「コミュニティ・カフェEMANON」を運営されている青砥さん、京都府京丹後市で「roots 京丹後市未来チャレンジ交流センター」を運営されている稲本さんからは、高校生が集まる居場所づくりやその場の中で展開される探究活動などについて話題提供いただきました。
○全体会ゲスト ・的場美帆さん(ユースカウンシル京都 / 京都府京都市) ・原田伊織さん(尼崎市ユースカウンシル / 兵庫県尼崎市) ・青砥和希さん(コミュニティ・カフェ emanon室長 / 福島県白河市) ・稲本朱珠さん(roots 京丹後市未来チャレンジ交流センター相談員 / 京都府京丹後市) ○モデレーター ・山本晃史さん(認定NPO法人カタリバ) ・峯田恵太さん(新城市若者議会OB)
午後は4つのテーマ別の分科会に分かれ、分科会ごとにゲストのお話を伺い、参加者間でのディスカッションを行ってきました。
分科会1「若者の思いを受け止める行政文化はどのように育まれているのか」 行政が支えたり、推進するこども・若者の社会参画活動では、自治体職員側にこども・若者の思いを受けとめていく意識が重要となります。一方で、行政組織には一定周期で担当者が替わる難しさがあります。担当者の変更に左右されずにこども・若者の思いが尊重され続ける仕組みや文化をどのようにしてつくりあげていくべきでしょうか。本分科会では先進的取組を継続的に進めている自治体職員から学ぶ機会を設けます。 ○ゲスト ・斉藤豊和さん(町田市役所 児童青少年課 子どもセンターつるっこ) ・丸山征哉さん(新城市役所 市民自治推進課) ○モデレーター ・川中大輔さん(シチズンシップ共育企画 / 龍谷大学)
分科会2「こどもの声が聞かれる社会づくり こども家庭庁の発足とこども・若者の意見表明」 来年4月にこども家庭庁の発足が予定されています。それに伴い、こども家庭庁の設立準備室内には、こどもの意見反映プロセスの在り方に関する検討委員会が立ち上がると共に、試験的にモデル事業を実施する動きもあります。この分科会では、こども家庭庁の設立準備室内で議論されているこども若者の意見表明に関する内容をフォローすると共に、その在り方について皆さんで検討していきます。 ○ゲスト ・佐藤勇輔さん(内閣官房こども家庭庁設立準備室 参事官) ・土肥潤也(NPO法人わかもののまち事務局長/内閣官房 こども政策決定過程におけるこどもの意見反映プロセスの在り方に関する検討委員会 委員) ○モデレーター ・山本晃史さん(認定NPO法人カタリバ)
分科会3「若者と大人の良いパートナーシップのあり方は?」 若者参画に関する活動が活性化している中で、若者の活動を様々なカタチで支援/応援していくユースワーカーの重要性が叫ばれています。若者とワーカーの距離感や関係性は難しく、口を出しすぎると主体性を奪うことに繋がるし、あまりにも関わりを持たなすぎると若者の思いが消えてしまうこともあります。日常的にユースワーカーと関わりを持つ若者から、程よい若者と大人のパートナーシップのあり方を聞き、参加者と共に考えていきます。 ○ゲスト ・京都のユースセンタなどのーの利用者 ○モデレーター ・久保田圭祐さん(NPO法人あおもり若者プロジェクトクリエイト/青森県青森市) ・笠原活世さん(菊川市市民恊働センター/静岡県菊川市)
分科会4 わかもの分科会(高校生や大学生などの若者を対象とした分科会です)
わたしの「参加」のカタチ〜ユースカウンシル・若者会議のしくみとは?〜
ユースカウンシル京都がプロデュースするわかもの分科会です。
オンラインでの参加を含めて全体で70名程度の参加者が参加し、全国各地から幅広い世代の申し込みとなりました。とくに高校生や大学生などの若い世代の参加が多くありました。
参加者の感想
- さまざまな形で若者に関する活動、若者による活動が行われていることを知れたから自分の活動と似ているような活動をされている方々と話す機会はなかなかないので、大変勉強になりました。
- 若者議会のいいところ、また改善すべきところに改めて気付かされました。
- 色んな事例を知ることができて、自分の活動にも役に立たせることができると考えるから。
- 様々な活動をしている色々な人の話を聞けた取り組みのエッセンスがわかりやすかったことと、知りたかったことが勉強できたから。また、参加者の皆さんにより、温かい場になっていたこと。
- 聞く側での意見交換も交えながらスピーカーの説明内容を深めることができた。
- 同じような地方都市である白河市や京丹後市の発表は今後の活動の参考になった。
- 設立準備に少しだけ関わったユースカウンシル京都の発表を聴けて嬉しかった。
わかもののまちサミット2023は静岡県菊川市で開催!
サミットの最後には、次回のわかもののまちサミットの開催についても発表があり、2023年11月19-19日で静岡県菊川市にて実施することになりました。
「わかもののまちサミット2022@京都を開催しました。」へのコメント
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